房総活性化研究部門

豊かな自然と歴史を有し、数々の地域資源を誇る千葉県の魅力を発見・発信していくとともに、新たな文化・伝統の創造をめざして研究・実践を学際的に進め、地域の活性化に貢献することを目的としています。

メンバー・スタッフ

水島 治郎(MIZUSHIMA, Jiro)
千葉大学法経学部教授(ヨーロッパ政治史・ヨーロッパ比較政治・千葉まちおこし活動)
柴 佳世乃(SHIBA, Kayono)
千葉大学文学部教授(日本中世文学)
和田 健(WADA, Ken)
千葉大学国際教育センター准教授(民俗資料論)
兼岡 理恵(KANEOKA, Rie)
千葉大学文学部准教授(日本古代文学)

栄町活性化プロジェクト

栄町活性化プロジェクト 2006年度より、院生・学生主体のまちおこしプロジェクトとして、千葉市中心市街地、特に中央区栄町における地域活性化活動を、地元のコミュニティ組織(栄町通り商店街振興組合など)と協力しながら行っています。

水島治郎教授のゼミ生が中心となり、子どもを対象とした「さかえば塾」の開催、地域美化活動への参加、コミュニティマガジンの発行、各種イベントの主催など、活発に活動を展開しています。

当プロジェクトについては、『朝日新聞』『千葉日報』『読売新聞』、千葉ケーブルテレビなど各種メディアから10回以上にわたり紹介されました。

水島ゼミ

見る、知る、伝える千葉~創作狂言~

房総に伝えられてきた民話や伝承をもとに、和泉流狂言師小笠原匡さんを中心に、千葉大学、公益財団法人千葉県文化振興財団・千葉氏文化振興財団が協働し、創作狂言を制作し上演しています。千葉大学、県・市の財団、NPO法人フォーエヴァーで「見る、知る、伝える千葉~創作狂言~」運営委員会をつくり、運営にあたっています。
伝統芸能である狂言の特色を学び生かしつつ、房総についても深く学び、舞台に結実させるという、他には見られない事業です。市民参加型のプロジェクトで、公演にはワークショップで鍛えられた市民も出演します。

創作狂言公演の舞台

創作狂言公演におけるパネル展示

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房総の民俗学

2007年度より民俗資料論演習で房総の郷土食に関わる研究を行っています。多様な特色を持つ房総半島で、人々は地のものをどのように生かして食べてきたのか?ゼミ生は自ら歩いて、見て、聞いて、そして食べて、地のものを生かした生活のあり方を地域の民俗と絡ませて考えます。
房総という広い地域ひとつで郷土食の特徴が括れない微細な特徴を表現できるように、ゼミ生は研究(食べる?)活動をしています。

銚子市で食べられる海草こんにゃくの原料であるコトジツノマタ。地元では「ナガマタ」と呼ばれています。海草こんにゃくは銚子でよく食べられる郷土食のひとつです。

南房総市千倉町で食べられるマンボウの刺身。マンボウが水揚げされると、魚屋さんに「マンボウあります」の札がでて、地元のお客さんに知らされ、たちまち売れきれるそうです。地元で愛されている郷土食のひとつといえます。